身体に障害を持たれている方は、社会生活を営むために様々な障壁があります。このような障壁を極力排除し、障害を持たれている方が普通に日常生活が送れるよう、いわゆるバリアフリー法が定められています。
道路交通においても、障害を持たれている方々が日常の移動に困難を感じていることは言うまでもありません。
このような状況を支援するため、公安委員会の審査のもと、一定要件に該当する障害を持たれている方が乗車する自動車が、駐車禁止場所における駐車要件を緩和される「駐車禁止除外指定車」(許可)が運用されています。
近年、健常者がこの標章を偽造して、違法駐車を繰り返していた報道がされていました。
本来、社会弱者を保護するための制度が悪用されていることは非常に残念です。
現在、自分が健康であることは当たり前ではありません。誰もが老い、病気、怪我や事故で障害を負うリスクがあります。自分がその立場になったらどう感じるかを考えることが、バリアフリー法の原点だと思います。